障がい者作業所に仕事を創る「ソア」

時給146円、月給11,190円。
これが施設で働く障がい者の平均的な賃金(工賃)です。(※)
これでは障がい者が自立して生きていくことはできません。

賃金が低いのはなぜでしょうか。「障がいのせいで思うように働けない」ことが理由ではありません。施設の職員は使命感を持った福祉のプロフェッショナルですが、ものづくりや流通といったビジネスのプロではありません。障害のあるひとを自立させたい、という“想い”はあっても、それ をかなえるための手段、つまり“仕事”をつくれる人がいませんでした。それが本当の理由です。

「どこにでもあるものですが、障がい者が作ったものなので買ってください」というこれまでの仕事では、自立して生きていくだけの収入を得られません。「障がい者が魅力ある商品をつくり」、「お客様に買っていただく」仕組みを創ることで、賃金を上げ、障がい者が自立して生きていけるようにしたい。そんな「社会の底上げ」をしたいと考えて、長年携わってきた日本料理の経験を活かしてこのプロジェクトを起ち上げました。

自立へとつながる仕事として、「ぽん酢」を施設で作ります。
原材料や瓶、箱、宣伝、デザインなどの費用負担はソアが担当します。 施設では、衛生管理を整え、調合、瓶詰め、ラベル貼り、箱詰めを行います。そうしてできあがったぽん酢を施設からソアが買取り、お客様にお届けます。

※平成27年度大阪府調査より
※利用する就労支援サービスにより、「賃金」「工賃」に分かれます。
詳しくは、www.pref.osaka.lg.jp/をご覧ください。